たまちゃんのヨット四方海話(よもうみばなし)

ヨットで揺られるのが大好き。「日本貧乏セーラー連盟会長」を自称する普通のおっさんの備忘録。

午前中だけで船舶免許を更新してきました。

5年に一回の更新期限がやってきた船舶免許を更新してきました。

午前中だけ休みを取って即日受取でした。

 

 

■更新期限について

船舶免許の更新は免許に記載の期限の1年前から出来ます。
講習の日程が都合つかないことがあるため、2ヶ月前までに対応したほうが良いと思います。

更新をすれば単に免許記載の日付が5年延びるだけです。早めにやっても後からやっても一緒です。

■申請代行か個人申請か

手続きが面倒だと思う人、時間が無い人

ネット上でも沢山の講習申し込みがありますが海事代理士が講習会の代理店をしているものがあります。
この場合は受講申し込みから申請、郵送まで全て委託する形です。

「皆さんは講習を受講するだけ!面倒な手続きはすべて当スクールが行います。」

とのことです。

その代わり海事代理士の費用が上乗せされます。

また郵送されるまでの数日間、船に乗れません。
直ぐに乗りたい場合は、「新免許と引き換え」というのが出来ますがその場合さらに2000円前後の追加料金が発生したりします。
海事代理士の費用はまちまちで、受講申し込み自体の申請料を取ったり、送料を費用に含めて明確化しなかったりというところがあります。

「受講料・身体検査費用・申請印紙代」は定額ですからそれを含めた総額を確認すべきです。

例: 2022/9/1現在 更新講習総額(申請代行、郵送料含む)

K海事事務所       総額  8,300円 上乗せ相当 2,450円
Kマリン(神奈川県)   総額12,750円 上乗せ相当 6,900円

まあ、ほんとピンキリですが、総額8,300円なら良心的ですね。 

私のような貧乏人は個人申請ww

手続きが面倒じゃない人、時間が取れる人、私のように効率的に動けるスケジュールが組める人は、個人で運輸局へ出向くことをお勧めします。

この場合、必要最低限の費用で済みます。
 身体検査料        800円
 更新講習料        3,700円
 収入印紙      1,350円
         計 5,850円
 (必要に応じて証明写真費用が追加)
なおこれは2022年9月1日現在のもので、2023年春に料金改定される予定だそうです。

ちなみに「日本貧乏セーラー連盟会長」を自称する私としては出来るだけ経費を抑えたいのですが、本牧の受講会場から馬車道の運輸局まで車で10分ちょっと。
つまり受講後お昼までに運輸局まで行けるので代行依頼という選択肢はありませんでした。

なお申請代行のスクールの中には個人申請を受け付けないところもあるので注意が必要です。

■更新講習を申し込む

私の受講先

私のおすすめはJEISとJMRA。
どちらも講習会場が多く、開催日時などの選択肢も広いです。
地方ではどうか分かりませんが同様のところがあるはずです。

私はJEISで受講しました。
JEIS(日本船舶職員養成協会)
https://jeis-kanto.or.jp/

ここから「Web申し込み」へ入り、講習内容を選ぶと各会場の日程、残り人数枠が分かります。
会場は「麹町、横浜(本牧)、横浜西口、川崎、藤沢、横須賀、中央区、吉祥寺、調布、府中、八王子、町田、大宮、千葉、市川」と沢山あるのですが、
麹町、横浜(本牧)ではほぼ毎日。それ以外は月1~2回の開催です。

私の最寄りの講習会場も月1回だけなので、運輸局に近い横浜本牧で受講することにしました。

なお、更新の場合は更新講習1時間で終わりなのですが、失効者はこの講習に引き続いて失効再交付講習が行われます。開始時間が同じで終了時間が違うので注意。

申し込みはネット上で講習日・時間を選び、申請代行依頼か個人申請かなど、必要事項を記入して送信するだけ。

平日、午前休で10時からの部を受講しました。

■ 講習を受ける

会場へは30分前に

自宅から本牧会場までは電車で1時間ですが、車が一番便利。
但し朝の時間帯は道が混むので少し早めに出ることにしました。
と言ってもいつもの時間に起きて8時半に家を出ました。

会場へは高速道路を使えば朝でも30分で着くと予測が出てますがそこは貧乏セーラー。
ひたすら下道でのんびり・・
現地到着が0920。
30分前には来てくれと書いてあったのでこんなものでしょう。

入ってすぐ受付の女性に名前を言って名簿照合したら受付完了。
このとき証明写真を持っているか聞かれます。
申請には写真(縦4.5㎝×横3.5㎝)が2枚必要です。
6ヶ月以内に撮影したものがあればそれでいいですし、現地の会場にも証明写真機があります。

私は手持ちがなかったので会場にある証明写真機で撮影しました。(700円)
常備されたハサミで枠の通り切って裏に名前書いたら受付の女性に示して、2Fに上がります。

受講書類作成と費用の支払い

2Fに上がるとまず椅子に座り順番待ち。1人待ちですぐ呼ばれ、写真を提示。
書類はあらかじめ申し込みした時の情報が記載されているので特に作成することはなく、
担当者が写真を1枚貼り付け、記載内容に相違がないか確認して終わりです。

続いて隣の窓口で海事代理士への代行申請窓口へ
但し、私は「個人申請」を選択していますのでここでは
 身体検査料     800円
 更新講習料    3,700円 計 4,500円を現金で支払うだけです。
 クレジットカードやPayPayなどのバーコード決済が出来るような表示はありませんでした。

身体検査

 費用を払うと名前を呼ばれます。 「はい」と返事すれば聴力OK。
 「座ってください」で座って終わって立ったら「身体機能に異常なし」
 「視力検査も左右の目で1つ見るだけで」 0.5以上の視力が確認できればOK
 あとは「ここに書いてある既往歴はないか」と言った質問で終わり。
 これで800円かよ、というのは言っても仕方ありませんww
 ここでテキストを貰って受講会場へ

受講

座る席は自由。時間が来たら始まります。
最初に身体検査の内容とかやったことの解説が2,3分。
その後、テキストに沿って色々と・・・

 ・免許の種類について
 ・小型船舶操縦者の遵守事項、
 ・事故の発生状況(エンジントラブルが最多)
 ・救命胴衣の重要性と着用義務
 ・海上交通ルール(保持船と避航船)
など、普段船に乗ってる人なら当たり前の話が続きますが重要なことです。
たった30分少々です。神妙に聞きましょう。
(ペーパードライバーはちゃんと聞かなければだめですw)

一通りの話が終わったら今度は動画を見せられます。
色々なパターンがあるようですが、今回は「ライフジャケットの重要性」というもの。
ウエストポーチ型やベルト型など色々なライジャケが膨らむ状況も良く分かります。
また、荒れた海じゃ浮いてるだけでも波が頭に被ってくることが容易に想像できます。
寝ないでちゃんと見たほうがいいです(笑)

受講終了

先生の講義が遅かったので予定より5分遅れで終了しました。
失効の人は休憩後すぐ次の講義に入るので帰らないようにと。
(つられて帰っちゃう人いるらしい)

ここで個人申請をする人は名前を呼ばれ、それぞれの名前が書かれた封筒が渡されます。
封筒には個人申請書類が一式入っています。

ちなみに約30人程度の受講者で個人申請で封筒を受け取ったのは3人しかいませんでした。
こんなに簡単に申請できるのに皆さん忙しいんですね。

 

■ 運輸局で免許の交付申請

横浜の運輸局は馬車道の第2合同庁舎

講習が終わったらその足で馬車道の横浜第二合同庁舎に行きます。
JEIS本牧講習会場からはバスで行けます。
「JEIS→横浜第2合同庁舎」でググってみてください。
約25分で行けますので、11時40分までには合同庁舎に行けるでしょう。

私は車で行ったので合同庁舎に11時25分には到着です。

 

ちなみに、合同庁舎の駐車場は「船舶免許更新に来た」と言えば無料で駐車できます。

合同庁舎駐車場から見たみなとみらい

入口で「船舶免許更新に来た」と言えば茶色い「運輸局」と書いた入館証を渡され、16Fに上がるよう言われます。

但し収入印紙を購入する必要があるため反対側にある郵便局へ向かいます。
(出るときに返すので入館証を貰って館内を通過しただけになりましたw)

郵便局で1350円分の収入印紙を購入して、再び入館証を貰い16Fに上がります。
「船舶免許」と大きく表示がある方向に進むと窓口があります。

記入台で記載例に従い写真を張り付けて申請書を書き、納付書に収入印紙を張り付け。
糊もペンも用意されており、記載例に従って住所やら名前やらを書くこと5分。

窓口に提出すると「受取証」を渡され、名前を記入して待っていると、ものの5分で新しい免許が発行されました。

旧免許はパンチ穴があけられて返却されます。

免許の記載内容を確認し、先ほどの受取証に新免許の番号を書き写して完了です。
(免許番号は同じで最後の一桁だけが更新回数としてカウントアップされています)

■ あっという間に終わって・・・

あっけなく新しい船舶免許を手に入れるとお腹が空いてきました。
合同庁舎の食堂は誰でも利用できます。
12時になると職員が押し寄せるのでその前に入り、510円の定食を頂きました。

食堂メニュー

510円ランチ

12時になると一気に込み合ってきたので、その逆を行ってそのまま退散。

自宅までは空いている下道で35分。

13時から午後の在宅勤務を開始しました。

船舶免許一級 更新講習と免許交付申請 まとめ

1週間前にネット申し込み
1000 更新講習
1110 合同庁舎へ移動
    収入印紙購入、申請書類記入など
1140 申請書類提出
1145 新免許受領

つまり講習会場を後にした35分後には新免許が交付されてしまったというお話でした。

忙しい方や、陸運局が遠いなど効率的な申請が出来ない場合は海事代理士さんに頼むのも良いと思いますけどね。

 

(おわり)