まさかの船舶火災で沈没?!
昨夜、港で隣の船から出火したとの連絡が来ました!
昨夜、港で隣の船から出火したとの連絡が来ました!
【船舶火災発生】
2018年12月28日の朝、伊東の仲間から連絡。
昨夜21時頃、我が艇の隣船から出火し、風下の2~3杯が延焼・完沈したもよう。
我が艇は「とりあえず浮いているが、放射熱の影響があるかもしれない。」とのこと。
今朝10時現在、現場検証中。
うちの船から離れる方向に、風が吹いていたため、炎は我が艇に襲い掛からなかったようです。
送られた写真を見る限り甚大な被害は一見無さそうですが、放射熱でスチロバールの表面が溶けているように見えます。
ということはハル全体に歪みが出るかもしれません。
今日は動けないので明日、見てきます。
<友人より送られた画像>
現地の新聞には「ヨットや釣り船など」とあるけれどきっと岸壁側から見れば炎の向こうに我が艇のマストが見えていたのでしょう。
現地に行ってきた。
火災から2日後、現地へ行ってきました。
着いて車から降りたとたん、鼻をつくガソリン、軽油の匂い。
着いて車から降りたとたん、鼻をつくガソリン、軽油の匂い。
沈船の周りにオイルフェンスが張られていますが、その中はほとんど油はなく、我々の船の方がどす黒いオイルと焦げた浮遊物で囲まれていました。
何のためのオイルフェンスやねーーん!
何のためのオイルフェンスやねーーん!
各艇、岸壁に向かって槍付け状態なのですが、当時は西風が強く、岸壁に向かって左後方から右前方に吹いていました。
ちょうど我が艇のほうから下側に炎が流れた形になり、そのため出火元と思われる私の右隣のボートから見て右前方岸壁が一番黒くなっています。
該船は結局30mほどシモに流され船首を逆方向に向けて沈んでいました。
たぶんもやいが焼き切れて岸壁に押し付けられ、ほかの船を巻き込んで、そのまま回転するような形になったと想像できます。
たぶんもやいが焼き切れて岸壁に押し付けられ、ほかの船を巻き込んで、そのまま回転するような形になったと想像できます。
お陰様で運良く延焼は免れましたが、火災による輻射熱をうけたようで、ぶら下げていたスチロバールと、黄色い浮きが熱で溶けている状態です。
あと元々劣化していたとはいえ、ブームカバーの端が熱で縮れており、ますます劣化が進んだようです。
発泡スチロールは融点が低いとはいえ、融点90度以上の表面温度になったと思われ、ハル全体にかなりの熱量を受けたことは想像に難くありません。
あと元々劣化していたとはいえ、ブームカバーの端が熱で縮れており、ますます劣化が進んだようです。
発泡スチロールは融点が低いとはいえ、融点90度以上の表面温度になったと思われ、ハル全体にかなりの熱量を受けたことは想像に難くありません。
ハルのFRPの耐熱温度は180℃近くあるらしいのですが、スタンション類の金属との接触部分がどうなっているか。
とりあえずバウの船名ロゴステッカーも大丈夫そうです。
一見、大したことはないように見えますが、片舷のみに高熱を受けたことによる影響はどこかに出ると思われます。
(その後、窓枠から雨漏りなどが発生し、コーキング処理に追われました)
お隣のボートオーナーには同情を禁じ得ませんが、家と同じで延焼先への賠償はなく、それぞれの船体保険でカバーするしかないようです。
とりあえずバウの船名ロゴステッカーも大丈夫そうです。
一見、大したことはないように見えますが、片舷のみに高熱を受けたことによる影響はどこかに出ると思われます。
(その後、窓枠から雨漏りなどが発生し、コーキング処理に追われました)
お隣のボートオーナーには同情を禁じ得ませんが、家と同じで延焼先への賠償はなく、それぞれの船体保険でカバーするしかないようです。
港内障害物除去、出火原因究明のため年明け20日頃からサルベージするそうです。
ともかく「浮いてただけで丸儲け」
運のいい船だと思うしかなかったです。
<後日談>
- サルベージ「港内障害物除去」されたのは春になってからでした)
- 熱が当たった側の窓から雨漏りが発生するもコーキングで何とかなった。
- 消防署から罹災証明が貰えたので、ほんの微々たるものだが保険金が下りた。
- 熱でさらに劣化が進んだブームカバーを新調した。
(窓の水漏れ修理を自前で行って、余った保険金でなんとかなった)
風向きが少しでも違っていたら今はこの船は無かったはず・・・
(おわり)