白煙と水温警告点灯の原因
実は白煙も発生していました。
寒かったのと、あまりオイル臭もしなかったので水蒸気かと思っていましたが
水温警告灯と関連するのでは?ということでサーモスタットを疑いました。
その観点で暫くエンジンを回してみたところ、清水クーラー(熱交換器)の手前側だけが熱く、向こう側が冷たいまま。
白煙も発生します。
という事でサーモスタットを外して回してみたら、暫くすると今まで冷たいままだった奥のほうも温かくなり、最終的にはほぼ均等の温度になってきた。
これでサーモスタットの問題と特定。
ネットで色々見ていると
「サーモスタットは無くてもいい」
「寒冷地でない限り過冷却にもならない」
「私は最初から外してます」
という声もありました。
貧乏セーラーは「じゃ、なくていいや」とすぐ思ってしまうのですが、
ただ・・・これを外すという事はエンジンが温まるまでの時間が長くなるわけで。
不要ならこんなシステムはいらないはず。
それでピストンリングが摩耗してまた大きな出費になるよりいいよね。というこれまた節約発想で部品を発注しました。
発注した部品
何かおかしい!
さっそく届いたサーモスタットを意気揚々とエンジンに取り付けてみたのですが、なんかおかしい・・
清水クーラーの奥のほうが全く温かくならず、前と同じ症状です。
サーモスタットには動作温度と思われる71℃という表示があります。
これは間接冷却用の物で直接冷却用とは違うようです。
そこでテスト。
80℃のお湯を注いでみたら・・・
全く動いてない・・・_| ̄|○
そんなことあるのかとおもって、古いサーモスタットでやってみた。
そのまま放置して、温度を下がるのを待ってみた。
新品と一緒にテストしてみた。
温度計は斜めに見ているので81、2℃に見えますが、実際は79℃です。
古いほうが動くのに新品が動かないなんて・・・
発注先に連絡したら、交換に応じてくれました。ヨカッタ。
交換品到着。テストしてみた。
その後、交換商品が届いた。
元の商品は着払い伝票が入っていてそのまま返送してくれと。
さらにガスケットまで追加で同梱してくれた。有難い。
で、またおかしくなるのも何なのでテストしてみた。
80℃のお湯を注いでみた。時間が経つとこれよりもっと開いた。
開いたところに水を注いでみた。
めっちゃ開閉するやーん。
前のサーモスタットは何だったんだろう・・・
再度取付!
ちゃんと動作することを確認したサーモスタットを取り付けました。
(実はこの作業は最初の(不良品)を取り付けた時のものです)
まずは抜けるだけの冷却水を抜きます。百均の石油用ポンプを使いました。
これをしないとサーモスタットを外すとき、逆流してきます。
これでも垂れてくるので周りにウエスを巻きました。
古いガスケットを削り落としたあとはカスが残らないよう清水で洗ってから戻します。
サーモスタットが入るところの古い冷却水も抜いて、新しいクーラントを入れました。
清水クーラー側に水を満たせばテキトーに混ざって薄まるはず。(いいかげん)
ネジ穴に入ってしまったクーラントはコヨリと綿棒でしっかり抜き、6-66を吹いてまた綿棒でふき取りました。
交換完了。(2022/03/26)
その後、試運転したところ、清水クーラーも均等に温まり、2,000rpmで1時間回しましたが白煙も出ません。
古いサーモスタットは開きが甘かったのかも。
もしかしたらそれ以外の原因があるのかもしれません。
例えば海水取り入れ口が半分詰まっているとか?
今後もエンジンの調子を慎重に見て行こうと思います。
(おわり)