たまちゃんのヨット四方海話(よもうみばなし)

ヨットで揺られるのが大好き。「日本貧乏セーラー連盟会長」を自称する普通のおっさんの備忘録。

出航前の整備について

 

これまでの整備内容をざっくり紹介します。

バッテリー換装

ディープサイクルバッテリーからリン酸鉄リチウムイオンバッテリー(Renogyの200AH)に換装しました。

2500Wのインバータ経由で電子レンジも使えます。

 

スペースはピッタリなのに入口が入らず、木部を切って収納しました。

陸電100Vで充電中。

ソーラーパネル設置

ビミニトップ(日よけ)のフレームを改造、補強してソーラーパネルを設置しました。
Renogyの175Wを2枚、計350W。
軽量化のため薄型のフレキシブルタイプにし、ポリカのパネルに貼り付けて補強。
ねじ止めにしたので台風時などは取り外しできます。
日よけも兼ねています。

木部は防水塗装したかったのですが‥、半年1年持てばOK(笑)

こうやって見ると小さく見えますが、150㎝×72㎝が2枚なのでけっこう大きいのです。

ソーラーシステムの設置については、Facebookのグループ「ヨットのサブバッテリーをリチウムに」の皆さんに大変お世話になりました。

改めてここで感謝。

 

航海計器を新しく装着

やっと(笑)この船にもまともな計器が付きました。

マストトップに上る!

まずはマストトップに上って風向風速計を取り付け・・・怖かった。
なかなか海が静かな日がなく、上るタイミングが難しかったのです。

水面からの高さ14m! ビルの4階以上の高さです💦

前方に突き出すように風向風速計を取り付け。
ロープで吊られた状態でドリルで取付け穴を開けるのは大変でした。

ついでにねじ止めが緩かった風見も締め直し・・・

計器盤が取り付けられない問題

表示されなくなっていた旧計器を取りはずしたら、新しい計器の取り付けネジが空いた穴の内側になってしまうことが発覚。
アクリル板で取付台座を作る羽目になり、これにも整備作業に時間がかかってしまった。

もともとの計器。液晶が死んでバックライトがかすかに光る程度。

取り外した後の穴が大きすぎる件。

アクリル板で台座を作りました。結構大変だった。

出来た!

ポート(左舷)側は上がオートパイロット(自動操舵)、下がデプス(水深計)

スタボー(右舷)側は上が風向風速計、下が対水スピードメーター

GPSレシーバーもつけたのでApparentWind(見かけの風)とTrueWinde(真の風)も見られるようになりました。
ちなみに
“真の風“とは「自身が止まっている場合の風」です。
“見かけの風“とは体感する風。“真の風“に向かって走ればその速度が加算、風下に走ればその速度を差し引いた風になります。
GPSの信号で移動方向・速度を認識し、計器で測定される“見かけの風“から真の風を自動算出します。
実際はどれだけ吹いているのかが分かるのでセールの選択や進行方向の判断がしやすくなります。

お金持ちはプロッターという連動する海図表示システムを導入しますが
貧乏ヨット乗りは、安物タブレットに入れた海図アプリとハンディGPS。
あとケータイの位置情報(笑)
 ↑ 馬鹿にできません。

ストームジブ

ストームジブは名前の通り荒天用のセールで、安全のために必須の装備です。

中古品を安く譲っていただき、巻いたジブセールの上から上げられる「ラップ式」に改装してもらいました。
新品買うより半額以下で入手できたので貧乏ヨット乗りにはありがたい・・
このストームジブと、メインセールの2ポイントリーフでそこそこの荒天には耐えられると思いますが、そうなる前に安全な港・マリーナに逃げ込むことが最優先です。

沖に出たら実際に巻いたジブの上で揚げるテストをします。

ちょうど良さそうです。

それぞれの装備はまた折に触れ紹介していきます。

 

(了)