たまちゃんのヨット四方海話(よもうみばなし)

ヨットで揺られるのが大好き。「日本貧乏セーラー連盟会長」を自称する普通のおっさんの備忘録。

【お盆クルージング2022】2日目、下田→神津島

2022年お盆のクルージングに行ってきました。

2日目、下田→神津島へのクルージングレポートです。

今年のクルージング計画

今年のクルージング計画は以下の通り。

8/ 9   伊東→下田      28NM
8/10  下田→神津島  35.5NM ←今日はここ
8/11  神津島→三宅島 18.3NM
8/12  三宅島→新島     30NM
8/13  新島→伊東         40NM
8/14  予備日

今年は黒潮大蛇行で新島~三宅島が黒潮本流に洗われる状況。
三宅島→新島のルートが一番難しいかもしれません。

2日目 下田→神津島

出航は6:00

神津島に向けた8/10の下田出航は6時とした。
泊地の水深が浅いのだが、当日は大潮で9時頃に掛け大きく引くため早めに出たいのと、黒潮の影響も大きくなりそうで、早めに出ることにした。

いつもは「らんぷはうす」のお母さんのところで朝食を頂くのが常だが今回は5時には朝食を食べたいため断念。

朝一でコンビニで板氷を一つ追加購入し、06:00、予定通り出航。
セールアップ 06:10

今回も上りが中心となるためワンポンのみ上げ、2200rpmの機帆走で行くことにする。

横根、その向こうが石取根

出航した下田を望む
相変わらずの神子元島

神子元島レースでこの近くでブーム破損したことあったな・・・

セールアップして1時間後、神子元島の真東に達する。

穏当は神子元島の西を回って黒潮の流れを確かめたかったのだけど、横根を超えたとたん強力な潮に流されてしまった。

航跡図には明確にその状況が現れています。

複雑な潮と相まって相変わらずの三角波が立ち、神子元島を超えると幾筋もの潮目を超える状態となります。

黒潮の影響は大きく、行きたい方向は165°なのに190~200°に向けないとその方向に行けません。

25°~35°も流される状況です。

但し海面は比較的穏やかで大きなうねりもなく、快適な航海です。 

道半ばでさらに黒潮の影響が

神津島まであと半分と言ったところで、進行方向が神津島の北端になってしまいました。
黒潮の本流に入ったと思われます。

ここからはヘディングを200°にし、恩馳島の右側を狙ってやっと神津島の南を交わせるといった形になります。

 

西方から神津島にぶつかった海流は北と南に分かれ、

神津島に近づくにつれ北へ行く流れによる三角波に遭遇。

神津島南端を回り込む

一の首の灯台下からは南に流れる海流に乗り、アビームの風にも助けられて対地速度MAX 11.4ノットを記録。

12:55 神津島 多幸湾・三浦港に入港。

実走 35.5NM 所要時間 6時間55分 平均 5.15ノット

係留場所移動

神津島ではプレジャーボートの係留場所はHPで指示されており、そこに係留したのだけど、大きく空洞の開いている岸壁のため、船が前後に動かないようスプリングを交差しておく必要がある。
調整して係留したもののうねりが大きく、なかなか安定しない。

そんなとき奥から1杯のヨットが出てきて、奥の高速船桟橋に係留を始めた。

聞くと、「今日は高速船はこちらには来ないから、そこに停めろ」と言われたらしい。

ならば、と我々も移動。

全く揺れない位置で係留することが出来ました。

島内観光へ出発

実は神津島を訪れるのは20年ぶりくらい。
当時の記憶もほとんどないくらい。

係留を手早く済ませ、お風呂道具をそろえて村営バスの停留所へ。

13:58のバスに何とか間に合う。

14:10頃、街中に一番近いという「千歳橋」で下ろしてもらい、「その坂あがった辺りがお店があるところ」というので上がってみたが・・・商店が2,3軒あるだけ。

仕方なく坂道を下って本道まで出るとオープンテラスのカフェ発見。
女性グループ数組・・・も昼営業は14時まで。 _| ̄|○

東海汽船の待合所で涼むことにする。

赤崎遊歩道

神津島港 15:00発の村営バスで「赤崎遊歩道」へ。

観光案内にも乗っている島自慢のシュノーケリングスポットだ。

よくまあ、この岩場に遊歩道と飛び込み可能な橋と展望台を作ったものだ。

戻りのバスまでの小一時間、散策して過ごす。

神津島温泉

柿崎遊歩道からの最終バスが16:20

途中の神津島温泉センターで下車、温泉に浸かる。

ここは内風呂と水着着用の露天風呂があり、露天風呂へは道路の下をくぐっていく。

新島の展望風呂のように絶景を楽しむことができた。

係留場所への戻り

温泉センターからは営業時間終了まで1時間に1本、多幸湾キャンプ場までのバスが出ている。

途中の「ホテル神津館前」で下車し、徒歩3,4分の「スーパーまるはん」へ。

「村落」と書かれた方向に向かう。

「スーパーまるはん」では大抵の商品が手に入る。 焼肉のサイドメニューとして太巻と板氷を購入。

さて、帰りだが多幸湾キャンプ場までのバスはあるが、そこから係留場所までは1.2キロ歩かねばならない。

そのためタクシーを呼ぶことにしたのだが・・・

 神津島タクシーに電話すると「営業終了」 ( ゚д゚)

 都会ではありえない話だけど、17時で営業終了らしい。

 「都島(としま)タクシーさんならやってるはず」とのことで電話したら快く来てくれた。

船の前まで来てくれて助かった。

神津島ナイト

神津島の夜は船上焼肉。
島で調達した太巻とともにお腹いっぱい!

油が跳ねるため新聞紙での養生は必須!

台風発生

入港した時点で、本日の昼に熱低が発生、こちらに向かってくるとの情報。
判断を決めあぐねていたが、夕方の時点で三宅島は明日昼頃から雨との予報。

雨の三宅島に行って、翌日追い風とはいえ30ノット超えの風の中走るのは止めようという事になり、明日ここから伊東に直帰することを決定。

残念だけど仕方ない。。こんなに静かな夜なのに・・・ 

2日目、下田→神津島航跡図

神津島付近拡大 潮に乗って8~9ノット、MAX 11.4ノット!

Youtube 【2022お盆クルージング】2日目 下田→神津島

youtu.be

(おわり)